愛らしい雑貨たち
旅が好きで、20代の頃からヨーロッパや北欧などを中心に一人旅をしてきました。
ひとつの国に興味を持つとくり返し通いたくなって、ここ10年ほどはとにかく台湾をはじめとしたアジアの国々に夢中です。
気候や文化が重なりつつも、それぞれに特色があるところに惹かれています。
なかでも台湾は、訪れるほどにますます恋しくなる。
私の生活には台湾のものが欠かせなくて、そのためいつも食材から日用品までありとあらゆるものを持ち帰っています。
航空券を取るときは、日程の次にどれだけ荷物を預けられるかが判断基準になるくらい。スーツケースを二個持っていくこともしょっちゅうです。
この連載では、約10年かけて厳選した、定番の台湾土産をご紹介します。
4回目は、台湾のあちこちで見つけた雑貨や日用品についてです。
食材や日用品まで、旅先でありとあらゆるものを買います。
せっかく選んだかわいいものは使ってナンボ。
「好き」という気持ちさえあれば、どんなものでも暮らしになじませることができます。
そんなわけで、セレクトショップに並ぶお洒落なアイテムから、
伝統的な市場に眠っている昔ながらの道具まで、私にはどれもキラキラと輝いて見える。
アンテナを張り巡らせて、玉石混交な中からお宝を見つけるのがたまらないのです。
日本の文化を発信している「小器」は、生活道具の店や日本食レストラン、ギャラリーなどを複数経営しています。
大部分は日本のアイテムですが、オリジナルのフルーツ柄グラスがとにかくかわいい。
台湾のビールグラスくらいの、ちょっと小ぶりなサイズ感。
日本では「クラスカ・ドー」で取り扱いがあります。
左のハサミはたしか台北の東門市場で買い求めたもの。
台湾の友人によると、昔からどこにでもある、なんでもないものだとか。
それゆえに、だんだん手に入りにくくなっているようで、台南の古い市場内の道具屋さんでも見かけた時に「今は貴重なものだよ」と教えてもらいました。
台湾の市場は、よーく探すとすっきりしたデザインの道具が見つかりますよ。
そして右は、文房具好きな台湾の友人がくれたハサミ。
よって、詳細は不明です。
面白いのは、半分の大きさに折りたためること。
ここまでコンパクトになるものは珍しく、安全に持ち運べる、なかなか優秀なギアです。
このポーチは、台湾のライフスタイル雑誌「小日子」が運営する雑貨店+カフェ「小日子商号」で見つけた、オリジナル商品。
デザインはもちろんのこと、とにかく軽くてかさばらない。
個人的に、どんなにかわいくても重い素材のポーチには断固NO! と言いたい派なので、
このポーチの優秀さにやられました。
たっぷりモノを詰め込んでも、本体が軽いから安心です。
ちなみに、台湾について本を書いた時にお世話になった、
私以上にディープに台湾に通い詰めている方も、偶然同じシリーズのペンケースを持っていて、
かなり驚きました。
そして、台湾でしか手に入らないアイテムも狙い目です。
こちらはトラベラーズノートが台北でイベントをしたときの、誠品書店とのコラボ商品。
こういうものも見逃せない。
台湾のデザインはアイデアや色づかいなどが日本とはちょっと違うため、
スタバのオリジナル商品なども大人気です。
日本統治時代の建物をリノベした台南の「林百貨」は、台湾南部のいいものの宝庫。
お土産を探すならここは外せません。
こちらで見つけた刺繍スリッパは、台湾に古くからある靴専門店でも手に入ります。
ローカルの友人は、
「刺繍のシューズはおばあちゃんが履いていたもの。それってかわいいの?」
という反応でしたが、
その後「小実が履いているのを見たら、だんだんかわいく見えてきたかも」と言ってくれるようになりました。
カラフルな刺繍スリッパや刺繍シューズは、取り入れやすいアイテムですよ。