TWEEDEES×ゲシュタルト乙女 日台スペシャル対談 【前編】

Our Favorite City ニッポン × タイワン オンガクカクメイ

2021/06/03 19:00

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日台のアーティスト交流企画の第2弾は、

日本からTWEEDEES、台湾からはゲシュタルト乙女をお招きした。


いずれも女性Vo.でかつ二人組で、グループ編成のフォーマットこそ同じだが、

その一方、音楽性については、それぞれが描き出す世界観は真逆といっても差し支えないぐらいに陽と陰だ。


しかし、過去のインタビュー記事の発言からそれぞれの音楽へのアプローチを手繰っていくと、

表層的なフォーマット以外にもっと深いところで繋がる点があるんじゃないか?

という気がして、今回、両者による対談をお願いした。



取材・文 / 行 達也





── 元々、TWEEDEESのような音楽は日本だと多少のフォロワーがいるけど、

きっと台湾にはこんなバンドはいないんじゃないかな?

ぜひ聴いてみて欲しい!という思いがあったんです。シンプルに。


Mikan(ゲシュタルト乙女) 確かに台湾では見つからない音楽だと思います。

すごくポップな感じで明るくて、日常生活の中で聴いてると楽観的な気持ちになる音楽だと思いました。


※編注
Mikanさんは普段から仕事の出張で日本に来ることが多いので、かなり日本語が上手です。発言はすべてママです。 



TWEEDEES「美しい歌はいつも悲しい」



TWEEDEES。 ボーカルの清浦夏実(左)とベースの沖井礼二(右)



── やったぁ!嬉しいこと言ってくれているけど、沖井さんはいかがですか?


沖井(TWEEDEES) みなさんに喜んで聴いていただけるのが一番です(笑)


Kaiaki(ゲシュタルト乙女) 実は、僕は台湾に住んでいるんですけど、台湾の音楽に詳しくないんです。

それは小さい頃からずっと日本の音楽に親しんできたからです。

だから台湾より日本の音楽の方がよく知っています。


沖井 その気持ちはわかるというか、僕はあまり日本の音楽詳しくないんです(笑)


Kaiaki ええっ、そうなんですか?(笑)


沖井 自分がデビューした1990年代はイギリスとか、 日本以外の音楽を聴くことの方が多かったです。

デビュー以前のアマチュアの頃も、イギリス・アメリカの音楽を中心に聴いていて、そういう中で作曲の仕方を学んできました。

案外そういう人(自分の国の音楽を聴かない人)っているんじゃないかなあと思っています。

なので、さっきのKaiakiさんの仰ったことに親近感が沸きました。


Kaiaki そうなんですね(笑)。

では、TWEEDEESのお二人に聞きたいのですが、僕たちゲシュタルト乙女の音楽を聴いたときに、どう聴こえましたか?

日本の音楽?それとも違う国?



ゲシュタルト乙女「Nice to 密 you.」



ゲシュタルト乙女。 ボーカルのMikan(左)とギターのKaiaki(右)。


沖井 日本の音楽からの影響はあるんだろうなと思いつつも、きっと他のさまざまな音楽も聴いてきたんじゃないかな?という感じです。

Mikanさんが日本語で歌っているから、なおさら日本のポップスの影響が色濃く出ているように聴こえるだけかもしれないです。


清浦(TWEEDEES) 私はゲシュタルト乙女の音楽を聴かせてもらった時に、2010年代の東京の音楽が好きなのかな?という印象を受けました。

どんな音楽を聴いてきたのかな? と気になりました。


Kaiaki それをいうとめちゃくちゃいっぱいあります!

もちろん日本だけではなくて。

日本だと椎名林檎とかサカナクションの影響は受けていると思います。


Mikan うちはペトロールズとか相対性理論、東京事変、Spangle call lilli lineなどですね。



── 台湾の普通の人たちも、みんなそういうのを聴いてるんですか?


Mikan 音楽やってる人たちはフジロックの出演者とかを気にしていて、そこから自分が好きなアーティストを見つけたりしています。


沖井 Kaiakiさんは日本以外だと、どういう音楽が好きなんですか?


Kaiaki マイケル・ジャクソンとかMr.BIGとか。あと、イングヴェイ・マルムスティーンとか...


沖井 へえー割とヘヴィ・メタルとかハードロック的な方が好きなんですね(笑)

マイケルはモータウンだけど。


Kaiaki そうですね、欧米のロックが好きですが、基本的には雑食で、

もちろんソウルとかファンクも好きだしヘヴィメタもそう、あとジャズも好んで聴いたりしますね。





ゲシュタルト乙女の繊細なサウンドから想像したルーツとは違って、意外とスタジアム・ロック(っていう言い方はもう誰もしない)だったKaiakiさんの発言が出たところで前編は終了。


しかしこの2組の男性陣は両者ともシャイな性格にもかかわらず、ひとたび音楽の話になると止まらない。

まるで少年のようだ(しかも、双方ともヴォーカルの女性の方が若いのに!)。


いや、探していた共通点はそんなところじゃないんだが…

ここからさらに話は深いゾーンに入っていくので、こちらはまた後編をお楽しみに。



余談だが、彼らの話を聞いていて、昨年の4月にコロナで亡くなってしまったファウンテインズ・オブ・ウェインのアダムがやっていた別バンド、IVYを思い出した。

IVYは他にタヒチ80のプロデューサー、アンディ・チェイスもメンバーにいた何気に贅沢なグループで、通算でアルバム2枚しかリリースしていないが、

90年代後半スタイルのギターポップのシーンにおいて明らかに抜きんでていた。

音像が、とかテクニックが、とかの言葉で表現できない芯の強さがIVYから放たれていたが、

そんな煌めきを彼らにも感じたのかもしれない。


IVY / Get out of the City






YouTubeチャンネル「SAYULOG」では、2組のスペシャルトークを動画でお届け!

ぜひチェックしてください!




TWEEDEES

2015年結成。
清浦夏実と沖井礼二(ex-Cymbals)によるポップ・グループ。

幅広いファンから高い支持を得る音楽性やファッション性、フレンドリーなキャラクターで臨むステージングのライブにも定評がある。

Bitfanにてファンコミュニティーサイト「TWEEDEES CLUB」を開設、日々会員向けの限定コンテンツも更新中。




ゲシュタルト乙女(Gestalt Girl)

2016年に結成された、
台湾出身のVo.MikanとGt.Kaiakiによるロックバンド。

日本語で描く独自の世界観を持つ歌詞とジャンルを問わないサウンドが融合した楽曲たちが魅力。













行 達也

株式会社SKIYAKI、 Our Favorite City 編集スタッフ
台湾インディーズは初心者ですが、夜市には行ったことあります。もっと食べたいです。


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