アジアの様々な都市音楽を紹介する『アジア都市音楽ディスクガイド』が発売

菅原慎一+パンスの監修による『アジア都市音楽ディスクガイド』（Asian City Music Disc Guide）が発売されました。

“本書のタイトルにある「都市音楽」とは、昨今では「シティポップ」と形容される音楽も含む、それら様々なジャンルの総体として名付けてみました”

とあるように、シティポップに限定しないその周辺まで丁寧にピックアップしたセレクトになっています。国ごとにページを区切るのではなく、年代で区切っているのでアジア内でポップスシーンがどういう相関関係だったのか？が想像できたり、オールカラーのジャケットも掲載されているので、その時代の各国のセンスの比較ができたりと、読んでるだけでも楽しくなります。ちなみにそれぞれの年代の扉ページには日本のアーティストのその年代の名盤ジャケ写も並んでいて、とても肌感として伝わりやすい工夫が凝らされています。

加えて、アジアの音楽に精通しているライターによるコラムも秀逸で、現在のアジアのシーンを知る上で大いに役に立ちます。特に最後のトーク・セッション「アジア都市音楽」とは何か？は必読で、最初にココを読んでから、各ページをチェックするのも面白いかもしれません。

そして、なんと言ってもこのディスクガイドの大きな魅力は、Spotifyとのコラボ企画として、この本に掲載されている曲のほとんどがプレイリストで聴けるようになっているのです！（トータル35時間w）ストリーミング時代ならではの楽しみ方といいましょうか、一番贅沢で理想の聴き方としか思えません。